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サイクルカバドリ(ランクマッチシーズン6使用構築)

ランクマッチシーズン6にて使用。
メインROM 287位
サブROM 280位

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【構築経緯】

最終日前日に見つけた鬼火ドラパルト+チョッキ水ロトムのサイクルが流行りのあくびカビゴン入りの初手ダイマ構築に対して、「あくまでこちらは低リスクで相手のダイマ枯らしができる」と考え、取り巻きを組み始めた。


参考にした原案では砂かきドリュウズが採用されていたが、砂かき個体であると流行りのアッキミミッキュに対して先に展開されてしまった場合に上から動いても怯みを引けなければ突破できない点が弱く見えた。そのため、ドリュウズを型破りスカーフにすることによってミミッキュをストッパーに添えた構築にイージーウィンが狙える構成とした。





【個体解説】


ドリュウズ@こだわりスカーフ

ようき 185-187(252)-81(4)-×-85-154(252)

じしん アイアンヘッド ロックブラスト つるぎのまい


前期に続いて採用。環境にいるポケモンにあまり変化がないこともあり、今期も刺さりが抜群に良かった。

前期はかわらわりであったスペースがロックブラストに変わっているが、これは増え始めたギャラドスへの抵抗策として採用した。元々かわらわり(ダイナックル)を打ちたいゲームが少なかったこともあっての変更だったが、ロックブラストも1戦のみの使用であったため正直どちらでも大差はないと感じた。



カバルドン@オボンのみ

わんぱく 215(252)-132-187(252)-×-92-68(4)

じしん あくび ステルスロック ふきとばし


エースの一貫を作るためのクッション兼ステロ要員。
前期はD方面に厚くした個体で珠以外のラプラスへの対面展開ができるようにしていたが、今回の構築は後述するロトムラプラスに有利な個体となっているため、ロトムの不利対面である型破りドリュウズミミッキュへの引き先として機能するHB個体で採用した。

こちらのドリュウズを通す上で一番の懸念事項である相手のドリュウズの襷を比較的安全に潰すことができる数少ないポケモン(ドリル一発被弾は知らない)であり、選出する構築さえ選べば非常に使い勝手の良いポケモンだった。

最遅タイプ・ヌル抜かれ意識でSを下げるプレイヤーもいるが、めったに当たらないポケモンであるタイプ・ヌルを意識するよりもミラーで上からじしんが打てる、吹き飛ばしミラーで先に発動できるという利点を考えるとむしろカバルドンのSは端数で振り得だと考えている。
実際にカバルドンが相手のカバルドンを上から落として展開するというケースは存在するのでSを下げることだけはありえない。




トゲキッス@こだわりメガネ

ひかえめ 175(116)-63-116(4)-180(188)-136(4)-125(196)

HB-187ドリュウズアイアンヘッド確定耐え(耐久目安)

S-最速61族抜き

C-あまり

エアスラッシュ マジカルシャイン だいもんじ トリック


ドリュウズの裏のアタッカー。ドリュウズが通り辛そうなサイクルチックな構築を主に崩す役割を担う。

剣盾環境の考察が進んで安易なトゲキッスの積みの起点を作らせてくれるプレイヤーが少なくなっており、「わるだくみ読みダイマックス読みダイマックスor交換」のような不毛な択が多く発生しているように感じたため、わるだくみのラグなしで相手に負荷を掛けられるメガネ型での採用。

最低限の行動保障、最低限の火力、最低限のSラインを確保した配分となっており、使用感がさながら6世代のメガサーナイトを彷彿とさせるため非常に気に入っている。



ドラパルト@たべのこし

むじゃき 193(236)-140-127(252)-120-85-181(20)

ドラゴンアロー たたりめ おにび みがわり


よくいるおにたたドラパルト。相手のあくびカビゴンを起点に崩しを行い裏の一貫を作るための役割。

構築上どうしてもラムギャラドスが重いので、対面処理のためにダイマックスすることもしばしばある。

基本的に鬼火を前提にしたギリギリでの耐久でゲームメイクをしていくため、選出段階でこのポケモンに役割を与えすぎるとすぐに疲弊してしまったり、鬼火外しで巻き返しができない状況になるためHP管理がシビアである。

数値こそ低いものの鬼火での誤魔化し範囲は広いため困ったら選出していた駒の1体。



ロトム@とつげきチョッキ

ひかえめ 157(252)-76-128(4)-151(100)-128(4)-125(148)

S-最速61族抜き

ハイドロポンプ 10万ボルト ボルトチェンジ あくのはどう


使う前と実際に使うまでで評価が格段に変わったポケモン。それくらいには性能が高い。

従来のロトムでは互いの持ち物や配分次第になってしまっていた、カバルドンを見て初手に選出されるアシレ―ヌ、ラプラストゲキッス対面の行動を安定させることが可能で、仮に相手がダイマックスを切って来た場合でも弱点保険+抜群技でなければ1発は耐えてダイマターンを枯らすことができるので1手で崩壊というケースが大きく減った。

上記の通りカバルドンに強いポケモンに対して投げやすいという性質上最も選出率が高く初手率も高い本構築のMVP枠。ハイドロポンプもよく当てた。

ドリュウズをエースにしている以上、ほぼほぼ選出されるアーマーガアに有利を取りたいため準速アーマーガアの上から動くこと、不意の最速アシレ―ヌに瞑想から崩されたことがあったためここまでSを上げているが、Cを下げている弊害で流行りのチョッキアシレ―ヌが確定3発になってしまっているところは一考の余地あり。



カビゴン@カゴのみ

わんぱく 267(252)-131(4)-128(252)-76-130-50

のしかかり ヒートスタンプ のろい ねむる


補完枠。上記5体では厳しいヒヒダルマギャラドスへの詰ませを目的とした配分と技構成。

ドリュキッスを中心に組んでいる都合上このポケモンを出すゲームは相性で負けているということが前提にあるため選出した時の勝率は低めとなっているが、とはいえこのポケモン以上に広い範囲で殴り合えて誤魔化せるポケモンもいないためなくてはならない存在だと感じている。

毒や麻痺を直す、カバカビのあくびの前でのろいを積んでキョダイサイセイで全抜きを狙うなどのねむカゴのおかげで勝つゲームもあれば、フェアリータイプや電気タイプにフィールドを書き換えられてねむるで回復ができないために相手のダイマターンを枯らせないもどかしさもあったので回復技については要検討。



【基本選出】

ロトムカバルドンドリュウズ

ドラパミミカビキッスドリュウズ+水枠のような対面構築にはすべてこれを投げていた。カバルドンで相手のドリュウズの襷を潰した瞬間こちらのスカーフドリュウズが止まらなくなる。
負けたゲームはカバルドンが一撃技を一発で被弾した時のみで8割以上は取れていた。


ロトム+ドラパルト+ドリュウズorトゲキッス

サイクル+エースの汎用選出。困ったら出す枠。
相手のドラパルトが重め。


ドラパルト+カバルドントゲキッス

対受け回し。
カバやロトムに毒を入れるために初手にドヒドイデが来ることが多かったためこちらはドラパルトの身代わりから入り鬼火で荒らす→頃合いを見てカバルドンに引きステロで削ってトゲキッスで〆る。
こちらも8割くらいの受け回しに勝てた。








↓こっから自戒のコーナー









【雑感】

今期はカバルドン+ドラパルトの展開をシーズンを通して考察していたがどうしても相手のアッキミミッキュが重くなってしまい思うように順位が伸びなかった。
最終日前日にスカーフドリュウズが未だ環境に対して有効なことに気が付き高い勝率で順位を上げていけたものの、自分のメンタルの弱さから残り期間が短い中でも「片方のROMの順位を抜くまでもう片方のROMで潜る」という安全策を取ってしまっていた。
本来このような手法は日にちに余裕がある場合やもっと順位の高いプレイヤーがやるものであって、最終日ギリギリの3桁代でやってしまったせいで時間が足りず2ROMとも中途半端な順位で終わってしまった。
言い訳にはなるが、構築・立ち回りは剣盾シングルの中でも過去最高に上手く馴染んでいたように感じるし、最終日の勝率も高かったため1ROMに集中していれば…と思ってしまうことも少なくない。
ここまでネガティブな思考になっているが、2ROMともレート2000をオーバーしているということは「安定してレート2000を達成することができるようになった」ということの裏返しでもあると考えられるため、今までのシーズンに比べると自分の地力が上がっているように感じられた。

シーズン7はDLCコンテンツの発売と重なることもあり環境に大きく変化があると予想できるため、シーズン6で培ってきた感覚を頼りに引き続き考察を続けていきたいと思う。




【参考文献】

yinyangpoke.hatenablog.com

八割くらいパクった。(なにか問題等ありましたらリンクは破棄します)